政治ドラマの要素強めだったらめんどくさいから途中でやめちゃうかなぁと思って見始めました。
→最後まで没入して観ました。
愛情、友愛、個人の自由、芸術の美しさがテーマの素晴らしい作品でしたよ。
未来の自分たちは、5年後にベルリンの壁が崩れることを知っているので、「後もう少しがんばれ」と思いつつ、ハラハラしながら観ることになります。
権力の手先である主人公も、なんとか救われないかなぁと応援してました。
当時の東ドイツでは同様の悲劇が無数に起こっていたのでしょうね。
ラストのセリフ、余韻の残る結末がすばらしかったです。
1984年の東ドイツが舞台。
秘密警察シュタージのヴィースラー大尉は、当局より劇作家ドライマンとその恋人の女優クリスタの監視を命じられる。
担当の大臣は、私怨から証拠をでっちあげ、国家反逆の罪を着せてドライマンを陥れようとしていた。
ヴィースラー大尉は優秀で冷徹無比な男。
上層部から将来を嘱望されている。
東ドイツの価値観に疑問を持っていない。
国家への裏切り者を暴き出し、追いついめることを生き甲斐にしていた。
そんなヴィースラーが2人の男女を監視するうちに、次第に彼らの人間性に心動かされていく。
危機が迫るなか、ヴィースラー大尉は上の命令と自分の良心の間に葛藤し、彼なりの手管を使って2人を助けようとする…