kai66

日の名残りのkai66のネタバレレビュー・内容・結末

日の名残り(1993年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

虚しい

感想として一番率直に感じたのがこの言葉です。
執事と女中頭はどちらも惹かれあっていたのですが、執事は自分の気持ちを押し殺す。それに対して、女中頭は感情をぶつけることで相手からの感情を引き出そうとしますが、相手となる執事はそれでも感情を表しません(自分の感情から目をそらしています。私から見ると逃げていると感じます)

そして結局この恋は実りません。そして20年たって再開するチャンスがありますが、やはりうまくいきません。

人生の残された日々にやり残したことを後悔すること、そのことは本当に虚しさを感じます。自分の人生若いうちにやりたいことをやっておく、自分の気持ちから逃げない。じゃないとそれができる時期は過ぎ去って、そして残された日々でその時のことを思い返しながら生きていく。そんな人の人生を見せられた気分でした。
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