原作がとても良かったので視聴。
硬質な文体で綴られるストーリーを良く捉えて、丁寧に作られていると感じました。
自他共に認める最高レベルの執事でありながら、恋愛に関しては臆病と言って良い程に奥手なスティーブンスをアンソニー・ホプキンスが品格ある物腰で演じていました。
執事目線の淡々として地味ともいえる日常風景が、却ってスティーブンスやミス·ケントンの、駆け引きとも呼べないような淡い恋愛模様や、仕事の中での葛藤などを浮き上がらせています。
ダーリントン邸やイギリスの風景もとても美しい。
そして、ホプキンス=レクター博士 という自分の中のイメージが多少なりと薄まったかなと思います(笑)