題:ナタリーとジレンホールはマグワイアしたのか?
監督:ジム・シェリダン
製作:2009年、アメリカ
原作:2004年のデンマーク映画『ある愛の風景』
出演:ナタリー・ポートマン、トビー・マグワイヤ、ジェイク・ジレンホール、サム・シェパード
デンマーク映画のリメイクらしい。
監督は『マイ・レフト・フット』のジム・シェリダン。
娘が死んだふりをしてジレンホールを驚かせた直後に、マグワイヤ生存を知らせる電話が鳴ったり…
誕生パーティーは嫌な気分になること間違いなし…
プッツンしたマグワイヤは『タクシー・ドライバー』のトラビスを思わせた。
演出が丁寧で味がある。なかなかいい。
しかし、豪華キャストを並べて、主題歌に監督と同郷のU2を起用して、ヒットも賞も狙った作品だと思うが、
結果をみると興行的にも賞レース的にも成功したとはいえない。
私は思った。この作品、何かもの足りない。
そうだ、パンチがねー。
拷問シーンの残酷さ、不倫シーンのエロさ、プッツンシーンの暴力。
人間のむき出しの性を描くことを避けたからだと思う。
ナタリーとジレンホールはあの後、マグアイアしたのか?
してても、してなくてもいいから、その事実を想起させるシーンは必要だったと思う。
ナタリーが出演しているDiorのCMはそれを上品にやっている。
Diorの方がこの映画より上手だ。