ダイアー教授

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのダイアー教授のレビュー・感想・評価

3.6
題:厚切りジェイソンは教えてくれない驚きのステイツがある。
製作:2017年、アメリカ
出演:マーゴット・ロビー、ポール・ウォルター・ハウザー

面白かったです!
3つにまとめてレビューします。

1.トーニャ・ハーディングとは
90年代前半に活躍したアメリカ女子フィギュアスケート選手。
幼い頃、テレビで観た記憶があるが私の印象は「大根足のブス」である。

その頃の日本男子はフィービー・ケイツやジェニファー・コネリーといった一級の害人美少女を経験済み。
トーニャ・ハーディングは顔が長いアメリカのブスと見られたし、
それが間違いでなかったことはトーニャの現在が証明している。

そんなクソブスでも、自伝映画をマーゴット・ロビーって超美人に演じてもらえるのだから、人生捨てたもんじゃない。
トーニャはライバル選手のナンシー・ケリガン(こっちもブス)を、自身の取り巻きたちに襲撃させた嫌疑をかけられる。それがこの映画の題材となっている。

ライバルを襲撃と言えば、タイガー・ジェット・シンによる新宿伊勢丹での猪木襲撃であるが、
ケリガンは猪木がタイガー・ジェット・シンにみせたような寛い心は持ち合わせていなかったようで、大きな騒動になった。
リンクとリングは大違いだ!

2.大衆
トーニャはクソ人間だ。
しかし、大衆はそれを“見世物”として求めているのかも知れない。
ラストの裁判は
「こういう着地にしたら、あんたら下世話な大衆は感動するんでしょ?」
って、我々に問いかけているようでした…

3.事実は映画よりも…
エンディングロールでご本人たち登場となるが、
肩にインコを乗せたお母さん、自称諜報員のキモデブ、あいつらは映画の演出ではなく本当にあんな人だったのだ。
すげービックリしました。

アメリカ、すげえわ。