おけい

完全なる報復のおけいのレビュー・感想・評価

完全なる報復(2009年製作の映画)
3.8
妻と幼い娘を強盗に殺された男(ジェラルドバトラー)の復讐劇。

しかしながら、ここでの復讐は殺した犯人への復讐だけではなく司法取引で罪が軽くなるという司法制度そのものと、この裁判に関わった全ての人への報復であった。主人公が劇中で発する(単なる復讐だと思ってるのか⁈)というセリフでも分かります。

知能的で綿密に練られた計画に、法の下働く人々がまんまとハメられていく様は観てて爽快であり良質なシリアスドラマだと思う。本作のシリアスさはパッケージ写真の2人の眉間のシワが物語ってますね。

ゲス野郎への報復は全く同情もしないし、なんなら、さっさとやられちまえ!なんて思いながら(ひどい?)観てたんだけど、歯どめが効かなくなったバトラー氏は関係無い人まで巻き込んで殺人鬼と化してしまいます。

その辺、複雑な気持ちになってしまう作品でした。『エンドオブホワイトハウス』でも容赦無いジェラルドバトラーが印象的でしたが、容赦無いキャラがはまり役ですね。
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