スターチャンネルで１９７３年公開の「エクソシスト」ディレクターズカット版を無料放送していたので、録画しながら鑑賞しました。
スターチャンネルで今頃になって本作を公開するのは、TVドラマ新シリーズ「エクソシスト」を独占放送することから。
TVドラマ版は１／７と１／１３に第１話を無料で観ることができます。
さて、１９７３年公開の「エクソシスト」。僕は劇場で最初に鑑賞しました。高校生のとき、学校で映画鑑賞会みたいな日があって、生徒全員で映画館貸し切りで鑑賞です。ミッション系の高校なのか、キリスト教に関係した作品が鑑賞会の対象になっていました。本作以外では「ポセイドンアドベンチャー」「ジーザス・クライスト・スーパースター」も学校から観に行きましたね。
本作は当時、かなり話題となり、その後のホラー映画ブームのきっかけを作りました。現在のオカルトホラー作品の元祖になった作品です。
当時はまだ今のようにCG技術が発達していないので、リンダ・ブレア演じる主役少女が悪魔に憑かれて次第に変わっていく形相はすべてメイクで成形しています。
またベッドが空中に浮かび上がるシーン、椅子や机が動くシーンはワイヤーで裏方さんが動かしたのでしょう。それでも抜群のリアル感です。
首から上が１８０度回転する特撮シーンは当時有名になりました。
リンダ・ブレアは当時１４歳。「ファック・ミー」とか卑猥なセリフを連発し、悪魔に憑かれた少女の異常な行動を見事に演じています。
本作でゴールデングローブ助演女優賞を受賞しています。
本作は悪魔に憑かれた少女の姿が怖いというだけでなく、悪魔払いを行う神父の自らの信仰との闘い、最後まで面倒を見ることが出来なかった母親への罪悪感など心理描写も描かれ、それが本作を至高の人間ドラマにしている点も見逃せません。
４４年前の作品ですが、今観ても見劣りがしない作品です。ぜひ一度鑑賞してください。
