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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女のYASUUのレビュー・感想・評価

3.3
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 』を劇場で観てきました。

原題は『The Mummy』。
1932年『ミイラ再生』、1959年『ミイラの幽霊』の原題と同じ。つまり本作はリブート作品なんですね。

1932年版はボリス・カーロフ、1959年版はクリストファー・リーが演じる男性のミイラ怪人だったのですが、
今回は女優のソフィア・ブテラが演じる王女のミイラが登場します。
1932年版はたぶん子供のころTVで観たことがあると思います。
内容をほとんど記憶していないので、今回の作品との比較はできません。

主役がトム・クルーズということで、彼の作品があまりにもたくさんありすぎて、またかなりの作品を観ているので、今まで彼が演じたキャラクターと被ってしまいます。
特に『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントのイメージを感じました。
冒頭の砂漠の村での銃撃シーン、輸送機の墜落シーンなどまさにイーサン・ハントのような活躍でした。

ソフィア・ブテラは『キングスマン』や『スター・トレック BEYOND 』で華麗なアクションを演じ、彼女のアクションは定評がありますが、今回もナイスボディから繰り広げられる彼女のアクションを堪能できます。
今回、ミイラを女性である彼女が演じたことはよかったと思います。
ミイラという地味な題材を華やかなにしてくれましたから。

ミイラ映画というと、過去に『ハムナプトラ』シリーズがありました。
こちらも『The Mummy』のリブートなんですが、どちらかというと、怖いというより、痛快アクション活劇のような作品でした。

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 』はアクションもふんだんに盛り込まれていますが、ホラー要素もかなりあって、生身の人間が蘇った王女によって精気を吸い取られてしまうシーンやゾンビ化した人間が水の中まで追っかけてくる、怖いもの好きにはたまらないシーンも満載です。

本作はユニバーサルピクチャーズによるダーク・ユニバースと呼ばれるプロジェクトの第一作品で、今後製作される予定の「半魚人」「ドラキュラ」「狼男」「フランケンシュタイン」など怪人の身体の一部が一瞬ではありますが登場します。
またシリーズに共通する登場人物として、ラッセル・クロウ演じるジキル博士が登場します。

「アベンジャーズ」「ジャスティス・リーグ」など、登場する世界を共有化したスーパーヒーロー作品に続き、モンスターの世界を共有化した「ダーク・ユニバース」シリーズが今後製作されていくようです。楽しみですね。
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