サーフ

スカーフェイスのサーフのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.2
アルパチーノ演じるトニー・モンタナの序盤から中盤にかけての「野望を胸に邪魔者を蹴散らし、のし上がってゆく」といったギラギラした演技が素晴らしい。そして中盤からラストにかけての金と自分しか信じられなくなってゆく悲哀を含んだ演技。1つの映画で1人の人間の栄枯盛衰を魅力たっぷりに描いている。

序盤、中盤、終盤とバイオレンスと緊張感を伴ったシーンがあり緊張と緩和の連続で3時間近くの映画だけれどあんまり長さは感じさせない構成だと思う。
やっぱり一番印象的なのはラストの銃撃戦のシーン。トニーは仕事をしくじり、仲間から見放された末でのあのシーンはトニーの破滅の終着点であり、見ている者にカタルシスを与えてくれる。

ゲームのGrand Theft Auto、特に「Vice City」はこの映画に凄く影響受けたんだろうなと思う。映画の内容は勿論、舞台となっているマイアミのあの雰囲気、そしてジョルジオ・モロダーの音楽などGTA:VCはほぼスカーフェイスと同じと言っていいかもしれない。
サーフ

サーフ