脱皮の殻

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)の脱皮の殻のレビュー・感想・評価

3.0
ロシア最高のイコン画家の1人アンドレイ・ルブリョフの半生を描いたお話。

たった一人の半生がこれほどまでにスペクタクルなのか!と思った激動のヒューマンドラマ。

異教徒、他民族、権力に翻弄されながら絶望し、そして立ち上がるアンドレイになんと強い人間なんだと思いました。

1人の半生を描いているようでしたが、視点が少し遠くから見たような感じで、アンドレイを中心にしてはいるがその周囲にもフォーカスをあてたような視点だったように感じました。

これほどまでに激動の半生を描いているのに、とてつもなく淡々に感じたのはタルコフスキーマジックなのだろうか....
他作品同様、静かで美しい....
そして、なんか難しい。

毎度毎度タルコフスキーの作品を観ると、まだまだ教養や想像力が足りないわと感じるのだけれど今回も全く同じ気持ちになりました。

182分が気づいたら終わってた映画でした。

こういう映画も真の意味で味わえるような見方ができるようになりてぇ〜

なんかイワン雷帝がちらついたけど、もしかして影響受けてたのかな?
気のせいかもだけど

長々とすみません。
脱皮の殻

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