まりも

ビギナーズのまりものレビュー・感想・評価

ビギナーズ(1986年製作の映画)
3.6
初めて観たのは高校生の頃だったかな?運動嫌いでできるだけ家で過ごしたい帰宅部のわたしは、映画クラブに入っていました。クラブは週1回、授業の一環でみんなどこかに入らなくてはなりません。担当教師は地味で無口な初老のおじさんで教育に全く熱意を持っていないような人でした。生徒からも完全にナメられており、空気のように扱われる人。大抵の生徒は楽そうだから選ぶようなクラブでしたので皆いつものように映画は観ずにぺちゃくちゃ話をしていました。
そこに流れたのです。ボウイのAbsolute Beginnersが。衝撃でした。

高校生ともなると自分も周囲に合わせることを学んでいましたが、この時は隣のクラスメイトに相槌を打ちながら、(うるさい黙れタコ)と思っていました😅
後日レンタルしてひとりで何回も観ることになります。

映画としての出来はあれなんですれど、とにかくボウイ、シャーデー!何で急にっていう、ボウイ氏のタイプライターシークエンスはカッコ良し!パッツィ・ケンジットは大根ですが、この頃はとんでもなくかわいい。エイス・ワンダーですよ、知っている人少ないか(笑)

主役の魅力が控えめに言っても今ひとつなのが痛いですが(他が光りすぎている)、今観るとカメラワークや視線の誘導もカッコいい気が勝手にしています。わりと駄作と言われてるようですが当時の音楽シーンの上でも貴重な作品だと思うなあ。
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