冒頭は不思議な話だと思っていたら、誰の心の内にも住んでいるようなお話でした。たぶん。
他人の事はわからないけれど、みんな誰しももう一頭の鹿の片割れを探したことがあるのではないでしょうか。
運良く見つけられた人もいるだろうし、見つけられずさまよう人もいるだろうし、見つけたのに失った事もあるかもしれない。
おんなじ夢をずっと見てるなんて、もう甘美にもほどがありますな!しかし全然甘甘じゃあないところがウズウズする〜
この監督が初めてだからこれが監督の持ち味なのか北欧映画だからかはわかりませんが、この作品に漂う冬のぴりっとした心地よい鼻先の冷たさと空気感は何よ。
自分の中にないものを受け入れていく過程には障害がないわきゃないと思いますが、何周かしてまた鹿のカップルのようになれたとしたら理想だ。