何十年かぶりに観ました。フォロワーさんレビューでアマプラにあると知り。
断片しか覚えていないのに、頭を殴られたような衝撃はずっと忘れられず。
アンソニー・ホプキンスがそのまま小さくなったような、オスカル役のダーヴィット・ベネントさん。なんだこの死んだ目。この子を見つけた時点で勝利。完全に老成している子供。
オスカルは特異なのになぜか愛されている。でも愛してくれる人はいなくなっていく。
人生は受け入れられない事がどんどん起こる。太鼓は捨てなきゃいけない時も来る。
そしてナチ映画でもあった事に驚き。当時のドイツ民からの感覚を誰の味方をするわけでもなく描く、この描き方はあまりないような気がする。
気持ち悪いと言われる本作ですが、自分はそうでもなかった。必要な分の気持ち悪さ。人間のおぞましさやいかがわしさ、はたまたふと可愛らしさを感じちゃう瞬間もあったり。
しかし1979年の映画だったのだ。すごい。