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欲望という名の電車のsonozyのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.7
『波止場』からのマーロン・ブランドものです。
テネシー・ウィリアムズによる戯曲の映画化作品。

ニューオリンズやってきた未亡人ブランチ(ヴィヴィアン・リー)。
「“欲望”という電車に乗って“墓地”で乗り換え“極楽”で降りたいの。」と近くにいた青年に尋ねるシーンから始まる。

ちょうどやって来た「欲望 922号」という名の路面電車に乗り向かったのは、妹・ステラ(キム・ハンター)の家。
ブランチは高校教師をしていたが、諸事情で故郷の土地・屋敷も資産も失い、唯一の身内の家に身を寄せようとやってきたという情緒不安定な状態。

ステラにはマッチョで粗暴な夫スタンリー(マーロン・ブランド)がいるが、ブランチは彼の言動や素性を知るとケダモノ呼ばわりし、ステラに一緒にここを出ようと言い出す。
一方、スタンリーは、情緒不安定で不可解なブランチの過去を暴き、そのことで罵詈雑言を浴びせる。

スタンリーのポーカー仲間のミッチ(カール・マルデン)がブランチに惹かれ一緒になろうと迫るが。。

夫が死に、心の空白を埋めるために男から男へ渡り歩いた。死の反対は欲望。私は欲望を求める事で生きてきたのよ!というブランチに共感は出来ませんでしたが、徐々に精神が崩壊していくヴィヴィアン・リーの熱演はアカデミー主演女優賞受賞も納得です。

カール・マルデンが助演男優賞、キム・ハンターも助演女優賞を獲ってますが、マーロン・ブランドはノミネートに留まってます。
フィットしたTシャツが似合うマッチョボディの魅惑アピールでTシャツ破りすぎたのが原因か?(冗談です。笑)
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