緑雨

俺たちは天使じゃないの緑雨のレビュー・感想・評価

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)
2.5
序盤から中盤にかけて、困ってしまうほどテンポが悪い。二人を聖職者と思い込んだ周囲の人物との会話のズレで笑いをつくるのがこの手の作品の真骨頂のはずだが、気の利いた切り返しが全然出てこない。ショーン・ペンのスピーチも、伏線が効いていないので唐突感だけが残る。『天使にラブ・ソングを…』と比べるとかなり残念な出来。デミ・ムーアにしても、作劇の都合でキャラクタが一貫せず気の毒なくらい。

クライマックスで少し盛り返すが、デ・ニーロやペンよりも「涙の聖母」が素晴らしいのだ。国境の町の佇まいもなかなかよい。
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