70年代ホラーの名作。冒頭、ナチの強制収容所の映像、インドシナ内戦、朝鮮戦争、アフリカでの内戦他、綿々と犠牲者の無残な無数の骸が映し出される。いつも犠牲になるのは子供達とナレーションが入り、そして女の子が口ずさむあのメロディが聞こえてくる…。
スペインの海辺のリゾート地に来た夫婦が喧騒を避けようと沖合の小島を訪ねることでこの厭な映画は更に悪夢の中に。主人公の妻は3人目の子供がお腹の中に…。
今から45年前の映画だけど見るたびに厭な気分になる。スペインの強烈な夏の日差しの中での子供が大人を笑いながら襲うシーンがとにかく鬱。
やや冗漫な前半が逆に物語後半の恐怖感を煽る。やがて主人公は島から脱出を試みるが…。
因みにセラドール監督は本作品も含め2作品しか監督せず、その後はスペインテレビクイズ番組の制作で辣腕を振るった旨、ディスク解説に記載がありました🤔途中映るスペインペセタやカメラのフィルムを買う時に『カラーフィルムを買うのか？』等と尋ねるシーンに時代を感じる😀
