ウォーターライブラリー

おもひでぽろぽろのウォーターライブラリーのレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.0
カットもテンポも遅めで長く感じて苦行ではあったんだけど、いざ見終わると凄くジーンときていい。楽しい映画ではないけど、いい映画ではある。

子供の頃の思い出、"田舎・自然"とされるものの実像、これらを登場人物の印象では美化されていても、作劇的には美化させていない。

また高畑映画に頻出する悪意に鈍い悪人(家父長的な親父、そこに逆らえない母親、数学や台本のルールからクラス内の風潮まで何らかの規律に従順であることを強要する周囲の人間たち)が、リアリティを醸し出していて良い味出してる。