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シンドバッド黄金の航海のrollinのレビュー・感想・評価

シンドバッド黄金の航海(1973年製作の映画)
4.5
ひょんなことから“奇跡の秘密”なるお宝へと導く黄金の銘板1/3を手に入れたシンバッドは、同じく黄金の銘板1/3を持つマラビア王国宰相ビジエルと共に、運命の泉がある島へと冒険の航海に出発するのでした。

『七回目の航海』から実に15年ぶりに製作されたシンバッドシリーズ第2弾!!
シンバッド役には『シン・夕陽のガンマン/復讐の旅』のジョン・フィリップ・ロー!そしてヒロインのマリアンナにはキャロライン・マンロー!
ハリーハウゼン卿のダイナメーションを絶賛する前に、まず素晴らしすぎるキャロライン・マンローの開かれたおっぱいについて感謝の意を表さねばなるまい。ありがとうございます。

敵側の魔術師クーラとその弟子アクメッドの関係性、クーラの魔術で顔面に火傷を負った黄金仮面ビジエル等、本作がSWに与えた影響は言うに及ばず。
中でもシスの復讐のグリーヴァス将軍のモチーフである阿修羅の如き女神像カーリーの舞踏、“物質に生命が宿る瞬間”の感動は、時代を超越し、今尚映画史に於いて燦々と輝き続ける奇跡!

同じくクーラの魔術によってシームレスに活発化する船首像サイレン、キュートなホムンクルスたち、毛並みの美しいケンタウロス型サイクロプスの咆哮に、良い子グリフィンの生き様など、そこには心を持った生命の塊が確かに存在しているのでやんす。
またしても悪いことしてない(※ケンタウロスを除く)モンスター達が次々と絶命していき、ワンダと巨像然り最後の一撃はせつない‥‥。

豪華な衣装や個性豊かなクルーたち、緑色のガチャピン族に、崩落した遺跡から脱出するシーンの見事なスリルなど、とにかく見所は盛り沢!

そして富や名声を手に入れるチャンスを自ら放棄し、シンバッドが見つけた本当の宝物、それはやはりおっぱいなのでやんす。
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