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地獄の英雄のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

地獄の英雄(1951年製作の映画)
3.7
地方新聞社に流れ着いた悪徳記者が、落磐事故で生き埋めになった男レオの救出作業を演出する事で、NYの全国紙に再帰を図ろうとする問題作。カーク・ダグラス演じるチャールズが特ダネを独占的に報道することで、事件を聞きつけた人々が集まり、町には移動遊園地が設けられるほどのお祭騒ぎになる。

レオの妻のロレインは夫の安否を気遣う様子もなく事故の見物客相手に商売を始めるが、レオの状態は日に日に悪化していく…。B・ワイルダーらしい軽快なコメディ要素は極力抑え、マスコミの報道操作の怖さと人間のエゴをシニカルに描く社会派ドラマ。
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