Irie

時計じかけのオレンジのIrieのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

バイオレンスシーンや強姦のシーンなどが多く、それが苦手な自分にとってはとても直視できないようなきついシーンがつらい。ストーリーとしては本当に胸糞悪く嫌気がさす部分もあるけれど、始まりから終わりまで一貫して徹底されている美術のかっこよさで魅了された。色使いやフォント、インテリアやユニークな家具やファッション、カメラワーク、メイク。全てがかっこよくて最高だった。でもやっぱり目を覆うようなシーンも多くて、繰り返し見られるものではないなという感想。ただし、正義の象徴ともいえる警察が、過去の恨みから暴力行為を働くシーンからは、人間の内面に備わる暴力的側面が見えたり、結局アレックスの極端な暴力的部分を復活させて味方につけようとする政治家からは、治安や正義よりも地位を優先する人間の汚さが見えたりするなど、人間の本質をついたストーリーではあったと思った。
Irie

Irie