このレビューはネタバレを含みます
1964年作品。舞台ミュージカルの映画化。60年も前の作品だが面白かった。
粗野で身分の低い女性が学者の実験で高貴な淑女に変身する。登場人物は数人で物語もかなり単純ではある。歌で文句や本音を歌うところが面白く会話にひねりがあって飽きずに見ることができた。
イギリスの階級社会にしばられること、しばられていないと良い生活できない現実があることを言いたいのかもしれないな。哀れに見えた。
男と女、2つの性別の枠にとらわれて物をみるヒギンズ先生も時代にしばられている人に見えた。時代だから仕方がないのだろうな。最後には自分が心から求めているものに素直になったのだろうな。スリッパはどこだとしか言わない表現の仕方がこの先生らしい。愛情表現が苦手な人なんだろうな。
あまり歌い上げず喋るように歌うヒギンズ先生がとてもよかった。
今リメイクすることは難しそうな内容だったな。