ジェニファー

市民ケーンのジェニファーのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.8
映画史上最高傑作との呼び声高い1作。
ウィリアム・ランドルフ・ハーストの存命中に、こんな挑戦状のような映画を作ったオーソン・ウェルズのロックさよ。
名声だけでは人は人らしく生きられないという、今では擦られまくったテーマも映画界では今作が元。
この時代の映画にしてはアバンギャルドな演出が散見され、正しく今の映画に直接繋がる潮流を作った映画と言える。
アナログ合成やリアプロジェクションを駆使した特撮も見事。

そういや今のアカデミー賞も、マイノリティをスタッフやキャストに入れ込むことを強要する規約を取り入れたが、これって本質的には差別心理と何ら変わりないのではないか。ますます権威のない賞になっているなぁ。
「市民ケーン」は作品賞を獲れていないが、「Mank」はどうなるか、見物ですね。
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