麻薬を捌く黒人青年と、ある殺人事件。
汚れた街かどに、転がる死体、いたいけな悪。
昼間の集合住宅の広場に流れるフリースタイルラップと、それを断ち切る赤いサイレン。
うーん、スパイクリーらしい。
テーマはゾッとするが、描き方は時折軽くて、すごくクール。
映画で実はとっても重要な、「昼と夜の使い分け」を今改めて理解した。
何よりもキャスティングが素晴らしくて、ハーヴェイカイテルとタトゥーロはズルい。
黒人社会の映画にどの俳優をブチ込むかで、勝ち負けが決まるようなこんな映画で、その人選はズルい。
これはピシッ!っと飛車を打つような将棋だな。