原作を途中まで読んだけど挫折して映画見た。
感覚的には青春のちょっと手前、まだ世界の事を何も知らない、小さな世界で自分自身の漠然とした将来に悩んでいた自分の過去とどこか重ねて苦しくなる、愛しい話だった。
彼らにはあの2日間という日があって良かったと思うし自分にも彼らみたいな友達がいて良かったと思った。
友達としての付き合いが永遠じゃなくても、痛々しい日々を一緒に過ごした、その経験が今の自分を作っているというそれだけで十分だよなって、自分の途切れてしまった人間関係を初めて心から肯定できた気がする。
握手で仲直りできる子どもらしさと、自分の世界をふと真剣に見つめる大人らしさが入り混じった、素敵な映画だった。人生に疲れたとき、時々見返したい。
原作途中までの感じでは主人公がお兄ちゃんのことを心から好いていたようには思えなかったから、やっぱり原作でそのあたりの心の機微も深く読んでみたい。