角川シネマ新宿にてデジタル復元版にて。
かれこれ四半世紀ぶりくらいの鑑賞で、ほぼ初見モードであまりの記憶の欠落に驚く。
もっとおどろおどろしく、アーティスティックなモノクロ映像群と記憶していたのだが、同じくほぼ記憶に無いイレイザーヘッドとごっちゃになっていたようだ。
ベーシックなヒューマンドラマかのような脚本で鑑賞後の余韻は存外に希薄。
母親の顔と黒く固い皺に覆われた象の皮膚。
悲鳴といななき。
ジョンメリックの心の深淵の悪夢と現実の映像表現を始め要所要所にリンチらしさが見られるが、この映画ですらヒューマンドラマの頭陀袋を被せられた見世物映画であり、それこそがアイロニーなのだと思えた。
アンソニーホプキンスの出演、ジョンハートがエレファントマン、今更知ることに。
2017劇場鑑賞91本目