あびる

エレファント・マンのあびるのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
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リンチで身構えてたのに、正統派クリーチャー映画で驚いた。クリーチャーの心は清いというお約束もそうだし、登場の演出もメッセージ性も分かりやすい。(唯一リンチっぽさを感じたのは喧嘩する女性二人。喧嘩がエグすぎてそのわりに一切触れられず不気味だった)
冒頭の象と女性のオーバーラップも物語からは破綻しないものだったけど、あれが後にマルホランド・ドライブのまじでわけのわからん冒頭のダンスにつながるのかなあと思ったりもした。

性に関する伏線が散りばめられたりしてたが(窓からみえる教会はメタファーだと思います!)そのわりには、あまり触れず。女優の存在もわりと謎だけど、なぜか飽きることなく面白く最後までみれた!

夜がやってくる、、というセリフからの一連のイメージの積み重ねとか、エレファントマンが蹂躙されるときにかかる場違いすぎる祭りみたいな音楽とか、要所に光る演出があるので飽きなかったのだろうか
ミニチュアの完成=自己実現を達成して死にゆくラストも泣かせるが不気味でした

保護することが社交場のステータスになるのは『カスパーハウザーの謎』で学んでるし、興行師のえぐさも『グレイテストショーマン』で履修済み!!グレイテストショーマンとエレファントマン同時上映してほしいなあ!

医者と興行師が鏡像関係になっているのも良いなと思ったりしたけどわざわざ自分で説明することもないんじゃないかな、、知らんけど

リンチがつくるなら人間に絶望したエレファントマンが復習のためにを虐殺を開始するくらいのことはすると思ってたよ
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