Kedjenou

エレファント・マンのKedjenouのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
3.4
私は大のリンチファンです。だからこの映画を障害者に関するヒューマンな意図から作ったとは到底思えません。

「感覚的に受け入れられない」という、現実には存在しない障害者を作り出し、それに対する人々の反応が描かれます。

主人公はなにか別のものの比喩のわうにわたしには思われます。彼の意思が描かれないのはそのためかもしれません。

その「なにか」とは、猟奇的な感覚を引き起こすものだろうと思います。それを覗き込むと、戦慄と執着、恐怖と快楽が湧き上がってくるものです。

それを描くのが、映画の狙いのように感じました。リンチは健全で感動する映画は作り(作れ)ません。
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