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ルナ・パパのpikaのレビュー・感想・評価

ルナ・パパ(1999年製作の映画)
5.0
うぉぉぉぉ!!
こんな映画を見たかった!!というものが詰りまくってる大傑作!
愛おしい愛おしい、人生は辛い、社会も理不尽、でも生きている、世界中が受け入れてくれなくても家族という受け入れてくれる人がいる幸せ、言わせておけば良い、探せば良い、俺が父親になる、君と結婚したいんだ、飛べ!!
あぁぁぁぁ。。微笑ましく、笑えて泣く映画。
胸がいっぱい。。。

噂に違わぬどころかそれ以上にチュルパンちゃんがめちゃくちゃ可愛い!マジ可愛い!ホント可愛い!
彼女を愛でるだけでも偉大な価値のある作品であるが、彼女を信じ、守り抜く父と兄の愛らしさも素晴らしく、時折挟まれる息子のナレーションには心が洗われるし、出会ったクズ男が少女漫画のヒーローの如く様変わりする展開も至高。

これ以上に辛い現実があるとはいえ、村社会や宗教的観点などから普通の女の子に訪れる可能性のある「死にたくなるような悲劇」と言うにはあり得る不幸バランスがとてもリアルで、それを素っ頓狂な明るさとコメディ演出でまとめあげてるセンスが素晴らしすぎる。
不幸自慢や人の不幸は蜜の味的な人間心理を翻し、暖かい愛や人生の幸せをストレートに歌いきる切り口がたまらなく最高!
辛い辛い、人生において不幸はデフォルト、それを如何に無視して楽しさや喜びに焦点を当てるのか、同じ現実でもどうせ生きるなら愛と喜びを、生きる上でのガイドみたいな、出会えて良かった、もう離れたくない、私的に大切な作品になった。

シュールでコミカルなギャグみたいな演出に、なんだか敬愛する「らんま1/2」の味わいを感じられて隅々愛おしくたまらなかった。
ありがとうございました。この作品抱いて毎晩眠りにつきたい。愛おしい傑作。
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