オレンチ

オーシャンズ12のオレンチのレビュー・感想・評価

オーシャンズ12(2004年製作の映画)
3.0
新生オーシャンズシリーズ第二弾。
今度は追われる側のオーシャンと仲間達。



◼︎ ガイ・リッチーよりの仕上がり。だけど…

前作でラスベガスのカジノから大金を盗み出すことに成功したオーシャンと仲間達。
しかし、カジノのオーナー、ベネディクトに身元がバレ今度は追われる側に。
次から次へといろんなことに巻き込まれ、オーシャン達は振り回されていきます。

この展開と雰囲気が何処かガイ・リッチーが手掛けるような脚本に思えました。
しかし、オーシャン達の良さは綿密な計画とその華麗な実行に僕はあるかと思います。
次から次へ面倒に巻き込まれ、思ったように計画が進まない彼らに少しストレスを覚えました。
やはり盗みのプロは華麗であってこそだと僕は思います。
本作はピンチの割合がちょっと多過ぎるかと。

ガイ・リッチー作品の場合、華麗なプロというわけではなく、どこか粗さが残っていたり、予想の斜め上をいくバカな登場人物達だから面倒に巻き込まれる方が逆に面白いんですよね。



◼︎ ちょっとフィクション過ぎ?

本作のテーマは大泥棒vs大泥棒です。それに加えて伝説の大泥棒まで登場します。
普段は個人的に燃える設定なんですが、なんだか本作ではあまり受け付けなかったです。
なんというか、あまりにも唐突にコミック風になりすぎてるんじゃないかなと。
チームワークで華麗に盗むことこそが本シリーズの見せ所なんじゃないかと僕は思ってますが、本作では泥棒家業の世界を描いただけの作品に見えてしまいました。それでいて微妙に流れも複雑だし。
ヴァンサン・カッセルもアルバート・フィニーもかっこいいんですけどね。
ちょっとヴァンサン・カッセルは無駄遣いに感じました。



◼︎ 本人のフリをする本人

ちょっと新しくて面白いなと思ったのが、ジュリア・ロバーツがジュリア・ロバーツのフリをすること。
こういうノリは大好きです。