ふぇりな

妹の恋人のふぇりなのレビュー・感想・評価

妹の恋人(1993年製作の映画)
3.6
OPからなんかめちゃくちゃ癖の強い曲が流れるし、コッテコテの偏見まみれな精神疾患描写だし、はぐれもの同士仲良くしな、みたいな感じでなかなか好きになれなそうだな…とか思っていたのですが…終盤のブランコ(!?)のシーンでもうこんなの好きになっちゃうでしょと胸きゅんしてしまってそれまでのなんだかんだを許してしまいました。笑 ちょろいなあ私も。でも、闇(病み)から救ってくれるものって、意外で些細だったりもしますよね。

若かりし日のジョニデって、不安定な人を支える役が多いしうまいなと思いました。事実、「ギルバートグレイプ」(まさかの同年公開)を彷彿とさせる部分がかなりありました。ただし、個人的にはギルバート~のすべてを諦めて悟りを開いているような死んだ目をしたジョニデよりも(褒めてます)、本作のサムのような常に純粋で希望をもったジョニデのほうが好きですね。服装もマッドハッターみたいでなんだかかわいいですし!

その人が病気だとか、変だとか異常だとかって結局他人の評価でしかないし、どんな人でも偏見には満ちているし、そもそも他人の人生に口出しなんかしちゃいけないもんな、とも感じました。本人たちが本当に生きたいスタイルで、幸せならOKです!
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