らんらん

家庭の事情のらんらんのレビュー・感想・評価

家庭の事情(1962年製作の映画)
4.0
とある家族の家庭の事情、というより家族たちの恋愛模様を描くアットホーム喜劇

【人物紹介】
定年退職した父(山村聰)
7年前に妻を亡くしている、水商売してる藤間紫と関係がある
この度知り合いの夫人(杉村春子)により子持ち未亡人(月丘夢路)との縁談が持ち込まれる

長女(若尾文子)、会社勤めしており上司の根上淳(妻子持ち)と関係がある
最終的には月丘夢路から喫茶店を譲られ新装開店、なぜか船越英二とくっつきそう

次女(叶順子)、会社勤め、結婚予定の恋人(田宮二郎)にお金を貸したりとにかく夢中、だがあっさり捨てられフラれたてのところを半ストーカーだった藤巻潤がゲット

三女(三条魔子)、四姉妹で唯一家事手伝い、控えめで家庭的
最終的には父のすすめる川崎敬三とカップリング

四女(渋沢詩子)、会社勤めをしておりついでに金貸し業も始める、それがきっかけで同僚川口浩とカップリング

【感想】
普通に面白い、平和でゆるくて気軽に見れるのが良いところ

久しぶりにまとも?な山村聰見た気がする(瘋癲老人日記とか女は二度生まれるのヘンタイなイメージが着いちゃったw)

四姉妹の中では、美人度でいえばそりゃ若尾文子に叶順子になるけど、見慣れてるからいつものお二人って感じ
逆に見慣れてないからか三条魔子と渋沢詩子がすごい魅力的に見えた
三条魔子の控えめで家庭的なのもいいし、渋沢詩子のおてんばなかわいらしさもいい
誰を奥さんにしたいかを考えると悩ましいところだけど姉妹順と逆かなぁ
あややは高嶺の花すぎて恐れ多いし、叶順子は気が強そうで怖いし、、、とか変なこと考えてしまった

あとは脇役でもみなさん個性が出ていて魅力的な映画だったと思う
流石のうまさの杉村春子、藤間紫のあのテンション、こんなにニコニコした月丘夢路を見るのも初めてだし
ずっと胡散臭そうな田宮二郎、憎らしい根上淳、両者とも引き立て役ながら好演、藤巻潤もキラキラして見えたなー

惜しいのは途中から失速したかなぁって
展開自体はスピーディーなんだけど一通り登場人物が出揃ったあたりから結末が読めちゃうし、なんかフワフワしたまま終わっちゃった感じ
前半がすごく良かっただけにそこだけ残念かな
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