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ラブファイトのryodanのレビュー・感想・評価

ラブファイト(2008年製作の映画)
4.0
2018-12-03

北乃きい&林遣都主演作。

今まで見てきたボクシング映画って、往々にして主人公たちの背負っているものがかなり大きい。だからこそ感動が生まれ、ボクシング映画に駄作なし、という持論が生まれたんだけど、この作品に関しては、まぁ小さい!幼馴染の高校生同士の存在確認。そこに恋愛を絡め、サイドストーリーを絡め、異色のボクシング映画と呼んでもいいんじゃないかな。でもアリなんです、その小ささが。まだまだ遠くを見渡せない高校生。半径数キロメートルの通学範囲の中でしか生きてない高校生達が、自分の狭い空間の中を必死に、彼等なりにもがいている姿を、主演の二人が瑞々しく演じてくれました。大沢たかお演じる影のある元ボクサー役も良かった。ジムの中に、往年の名トレーナー、エディ・タウンゼントのポスターがデカデカと貼ってあり、大阪が舞台なのも納得。最後のファイトシーンは、幼稚園の園庭にリングを書いて、ガチファイト。ちゃんとボクシングしてました(笑)。
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