Automne

月曜日のユカのAutomneのレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
3.6
シングルマザーの娼婦の娘であったために教育をきちんと受けられず永遠に埋まらない心の穴を埋めようと男と寝たり、どこにもいない父親を求め続ける悲しい話。
ところどころしっくりこなかったのはやっぱり前時代的なものごとの考え方が物語を支配しているからのような気がする。復讐できてないんですよこれは。たまたま起こっただけのことなので。あとやっぱり令和の賢い港区パパ活女子と違ってめちゃくちゃ馬鹿だし、男に激甘だし取れるもん取らないし、それもたぶん彼女の教育環境と当時の女に対する目線に遠因があるような気がする。ちょっとお母さん含め知的入ってる感じとかは夜やってる人の中でも騙されたり知らないうちにお店入れられて搾取されてるタイプで、それをずっと見せられてる感じがつらかった。
それでも実験的なショットは多くてシネフィル()が好きそうだなあというような感じ。ワンシーンワンカットを多用するとどうしてもテンポが落ちちゃうし、それらの"溜め"に値するほどのラストシーンであったかは疑問。ヌーヴェルバーグに影響与えたらしいので1回勉強のために見るのはありです📖
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