エリ

月曜日のユカのエリのレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
4.5
何年か前に観て、それからも時々脳裏によぎる作品。何がよぎるって、「ユカ」のあんな顔こんな顔、魅惑の仕草。

ど〜してユカちゃん(と、その母親)はそんな思考なの!?と呆れもするけど、この作品ではそんなこたァどーでも良いんでしょうな。ユカが可愛いから。笑

母親と同じような道を辿っている事に何の違和感も無く育っていくユカ。「サービスをするのが喜び」と勘違いしたまま生きているユカ。若さゆえの「純粋さ」も持ち合わせた彼女が、このドラマの中でどう変化していくのか...


2回目とは言え、思った事は初回鑑賞時とほとんど変わらない。

加賀まりこ、可愛すぎる!!
世代的に、マダムな年齢の彼女しか知らなかったので初めて観た時の驚きといったら...。スタイル含め、溢れ出る天然の小悪魔ちゃんオーラよ!
身長は大きく無いけど、ピンと立てた小指の長さにびっくりしたよ。

そして中尾彬...中尾彬ァァ!?いやいや同姓同名じゃ......あっ、眉間にシワ寄せる顔が中尾彬だ。wwwwとなる、こちらもおじさまの姿でしか認識のなかった中尾彬氏。
キラキラした瞳と、初々しい演技。可愛い青年すぎる。
(声もまだ渋くない!!!笑)

一度見ると、加賀まりこの
「〇〇は、NO〜〜!!!」
のシーンからの、不気味なワンカットがしばらく頭から離れない。空っぽのまま進んで、あんなオチをつけるのはなかなかニクイな、と思ったり。

ユカの小さな古いアパートのシーンが一番好きだった。
アパートのシーンになると、観てるこちらまで「ただいま〜」な気分になる。

そこで身支度をしたり、
ストレッチして女磨きしたり、
崇拝しているであろうマリア像がチラッと映ったり、やかんのお湯が沸いたり。
そこでいろんな話をしてる、無邪気なユカの姿が可愛い。

「月曜日のユカ」。
タイトルも可愛いよなぁ。

中身は空っぽなんだけど、ちょっと毒っぽさと不気味さがあってそこが好き。
長年いつも頭の片隅にあっただけあって、やっぱり好きな作品でした。
(個人的に、マリリン・モンローの「お熱いのがお好き」も同じくくりになっている)

(偶然にも同日観た、イヴサンローランとも交流があった加賀まりこさんにびっくり!)
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