あかつか

籠の中の乙女のあかつかのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.5
育てているのは子どもか、家畜か、バケモノか。

家訓は「(生え変わるはずもない)犬歯が抜けたら家を出てよい」。常軌を逸した管理教育を敷いた家庭がぶっ壊れていくのでテーマとしては大好き。

周りからノイズを除去して、きれいなもので埋めつくそうとすると、みんな破滅に向かうことになるのだよとストレートに伝えてくれる。

音楽もない淡々としたところが相まって、狂気が増幅されてる。アメリカ映画だったらもっとわかりやすく作ろうとして中途半端になっていくのだと思う。

長女は隠れてどんなビデオ(映画)を見たのか?が、その後の彼女のセリフ(やダンス)によってなんとなくわかるところがツボ。
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