takanoひねもすのたり

籠の中の乙女のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.4
ぬこぉーーーーーーーーー!😿😿😿😭😭😭

観損ねていたヨルゴス監督作品。
これ観たあとだと「ロブスター」「鹿殺し」はまだ分かりやすいんだなと思った。
そして性描写の情緒の無さよ…全然エロく感じなかったよ、ぼかしが本当に邪魔、かかっていた方が余計に卑猥なんですが。

父、母、長男、長女、次女、歪んだ父権主義下で成長した子供達。両親は子供達に敢て間違った知識を教え支配している。
両親の教えに疑問に思わなかった子供達だが、やがて長女が家からの脱出を望み始め…。

子供達に名前すら付けてなかったのかよ…クソ親父。
息子に新しい女性をあてがう時に、あの選択をするということが最高に気持ち悪かった。
またクリスティーナへの仕打ちと捨て台詞。
このクソ親父への嫌悪感が募って、ラスト近くには顔を見るのも嫌になってた。

この一家は犬派ですか。
しかも、母親が犬を産む!とか!
医学に強い妹は、疑問を持っていいと思うんだが、生殖に関する部分は隠されていたのかも。

姉はすごく記憶力がいい。
一度観たきりの「ジョーズ」や「ロッキー」の台詞を覚えていたり「フラッシュダンス」の振り付けをコピれたり…あのダンスのシーンはキレキレでした、股割りも完璧。素晴らしい。
ああしかしダンベルのシーンは観ていて痛かった…でもそこまでやる勇気を「ロッキー」から貰ったのかも知れない。

ブッた切りのラストは、やっぱりヨルゴス監督だなあと思う、良く言えば観る側に委ねる。
でもね、悪意あると思うの、絶対に突き放すことを念頭に置いていると思う、だって3作ともそうなんだもん!

胸糞具合では一番でした。