矢嶋

マクロスプラス MOVIE EDITIONの矢嶋のレビュー・感想・評価

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)
4.4
冷静になるとイサムもガルドも全く好きになれないんだが、見終わると毎回爽やかさと物悲しさに包まれる。脚本自体は比較的ストレートなものの、分かりやすく見せ場を作っている。

そして、常軌を逸した作画。洗練されたデザイン。様々なジャンルを内包した素晴らしい音楽。力を入れる所に全力で入れたら否応なく好きになってしまうよそりゃという感じ。また、シリーズの他作品と比較してもちゃんと映画っぽくしようという意思を感じる。

これがGHOST IN THE SHELLとほぼ同時期であるのも興味深い。人工知能の暴走をサイケで幻想的、どことなくアジアっぽく描いているのが奇妙に符合する(全体としてはむしろいかにも欧米風なのだが)。これも時代の空気と言えるだろう。
矢嶋

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