CINEMAと暮らす

オーソン・ウェルズの オセロのCINEMAと暮らすのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

第5回カンヌ国際映画祭グランプリ

シェイクスピアの4大悲劇「オセロ」をオーソン・ウェルズが映画化
ウェルズ自身が黒人将軍オセロを演じる
美しい妻デズデモーナの不貞を疑い、徐々に殺意に変わっていく心理を巧みな構図を使って描いている
不安を煽るように規則的に並んでいる柱を迷路のように彷徨うオセロ。クロースアップされたデズデモーナの顔は美しくライティングされる一方、オセロの顔には影が落ちていく。クライマックスでは自省の末、死を選んだオセロの顔が全面的に映し出される。だが、その周辺は闇に包まれており、死が彼の周りに纏わりついているようにも見える。