ヤズカシバド

ボーイズ’ン・ザ・フッドのヤズカシバドのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
3.0
アメリカのブラックコミュニティーの問題を見ていて興味深いなといつも思うのは、差別されていると感じてる人達の中にも当然の様に他の人の差別をしている人がいるという事。例えばこの映画の中だと女性蔑視がすごく顕著だなと思うし、90年代のヒップホップを聞いていても強くそれを感じることがある。タフじゃないとサバイブできないという現実があるのは理解できるんだけど、じゃあそれが全てを正当化できるかといえばそんなはずはない。個人的にはそこで発生するエネルギーに魅了されつつも、そう言った矛盾にいつも困惑する。映画自体はそこまでピンとこなかったけど、また考える機会ができたのは良かった。