やし

ミッドナイト・イン・パリのやしのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.7
映画を観る際、事前情報を入れる入れないは個人の好みだけど、自分は"あまり入れない"ようにして楽しんでいる。
監督、主演と簡単なあらすじだけで十分。
なんならあらすじ知らないまま観ることも少なくない。
結構色んなところでネタバレ転がってるしね。


で、この映画もあらすじ知らないまま観たところ見事に失敗。

一度、途中で訳分からんくなって停止。
つまらんと。


その後、あらすじだけ仕入れてもう一度チャレンジしたところ、

…めちゃ面白かった。


仕入れた情報は、
「パリ大好きっ子(おっさん)が真夜中にパリを散歩中、1900年代前半にタイムスリップする」

コレだけ。

コレだけ知っておけば、すごい楽しめる映画。
(楽しみ方はまだあるけど後述)


この映画のジャンルは何?
SF?


監督はウディ・アレン。
映画好きの端くれとして、彼の作品を挙げろと言われれば、いくつか挙げられるけど、実はまともに鑑賞したのは初めてだったかも。


この監督らしく、キャストも豪華…っていうか、綺麗な女優さんいっぱい(笑)
レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ

オーウェン・ウィルソンの純粋さと、浮足立ったところも面白くて笑わせてくれる。


で、この映画の特徴のひとつとして、
1900年代前半(1800年代後半)に名を馳せた小説家や芸術家、文化人たちがササッと出てくる。
(しかもどんな人なのか、なーんの説明もない。何て不親切な!ww)。

ヘミングウェイ、ピカソ、ダリなどは分かるとして、
◆スコット・フィッツジェラルド(小説家。代表作『グレードギャッツビー』)
◆その妻、ゼルダ(二人の関係性を知っていると尚面白い)
◆ガードルド・スタイン(著作家、詩人)
◆アドリアナ(ピカソの愛人)

他にもコール・ポーター(作曲家)、ロートレック(画家)など、

そのあたりの知識を持っていればいるほど楽しめる仕組み。
(自分はほぼ知らなかったので(だからつまらなかったっていうのもある)、観ながらちょいちょいストップして、調べていた)


間口はやや狭いかもだけど、ウディ・アレンやるな。
遅ればせながら、彼の作品また何か観てみよう。
やし

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