「私は空気人形。せいよくしょりの代用品」
中年おっさんとダッチワイフ。
ある日、"彼女"に心が宿ることになる。
18禁で個性強めの題材を、「なんとなくイイ感じ」にしてくる是枝監督。
序盤、人形が人間になるファンタジックな演出。
そこで思った。
「お尻めっちゃ綺麗」
…さておき、
シュール…だよね。
だけど、じわじわくる。
"彼女"を中心に、都会の片隅で暮らす様々な人たちをぼんやりと(説明過多にならぬよう)描く。
職場のファミレスで怒られてばっかのおっさん
レンタルビデオの店長
後輩の面倒見のいいOL
ゴミ屋敷に住む拒食症の子
メイド喫茶に通う盗撮魔
公園のおじいさん
近所を挨拶回りするおばあさん
交番の警官
小学生の女の子
「自分は何のために生きてるんだろう」
「自分が死んだら誰か悲しむのかな」
「自分はこの世界に必要なのかな」
「生きるとは」
「死ぬとは」
現代に生きる人、誰もが考えたことある思いに刺さる物語。
「みんな空っぽの代用品」
物語のラスト、どう解釈すれば?