やし

空気人形のやしのレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
3.0
「私は空気人形。せいよくしょりの代用品」


中年おっさんとダッチワイフ。
ある日、"彼女"に心が宿ることになる。


18禁で個性強めの題材を、「なんとなくイイ感じ」にしてくる是枝監督。


序盤、人形が人間になるファンタジックな演出。
そこで思った。
「お尻めっちゃ綺麗」


…さておき、

シュール…だよね。

だけど、じわじわくる。


"彼女"を中心に、都会の片隅で暮らす様々な人たちをぼんやりと(説明過多にならぬよう)描く。


職場のファミレスで怒られてばっかのおっさん
レンタルビデオの店長
後輩の面倒見のいいOL
ゴミ屋敷に住む拒食症の子
メイド喫茶に通う盗撮魔
公園のおじいさん
近所を挨拶回りするおばあさん
交番の警官
小学生の女の子



「自分は何のために生きてるんだろう」

「自分が死んだら誰か悲しむのかな」

「自分はこの世界に必要なのかな」

「生きるとは」

「死ぬとは」


現代に生きる人、誰もが考えたことある思いに刺さる物語。


「みんな空っぽの代用品」


物語のラスト、どう解釈すれば?
やし

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