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レインボウのyaaaのレビュー・感想・評価

レインボウ(1989年製作の映画)
4.0
冒頭が良くて、幼き主人公が虹を見つけた途端「虹を手にいれたい!」と目の前に川があってもがむしゃらに駆け出す。何事も一直線な人なんですね。
19世紀のイギリスを舞台に手に職つけて家庭に入らず、沢山の人を愛したいという、時代に逆らう女性を描いた文芸作品なんだが何やら格調高いとは距離をおいて、過剰過ぎる朝の連続テレビ小説みたいで一気にみせる。
初めての相手が女体育教師だったみたいなアッパーな展開から、怒鳴り声しかない教師時代の凄まじい描写とかじわじわ面白くなってくる。
それにケン・ラッセルらしい「変な」シーンがちょいちょい挟んでくる。
主人公のフィアンセが真っ裸で股間あたりにワイン持って必死にコルク抜いてるとか、主要メンバーが真っ裸で山で鬼ごっことか。そんなシーンいるのか?!が結構隠し味的に効いてくる。スルーさせない引っ掛かりがあって全体的に強烈な印象を帯びて他とは違うみたいな。
ラストはオープニングと対になっててこれまたよい。
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