SadaoMio

青春の蹉跌のSadaoMioのレビュー・感想・評価

青春の蹉跌(1974年製作の映画)
4.0
昔むかし、はるか40年くらい昔、映画少年だった自分が、早稲田松竹とか池袋文芸坐あたりで観た。いま、2020年に観て(wowow)、その衝撃に浸っています(笑)。
ショーケン、桃井かおり、檀ふみ。この40年、テレビや映画で見ながら共に歩んできました。「青春の蹉跌に出てた彼(彼女)だ!」「こんなにメジャーな作品に出てる!」「お、彼女、今度はこんなキャラを見せるのね」
「いい歳のとりかたって、こういうことなんだなあ」
と、自分の年代史と重ねて様々なイメージが走馬灯のように(笑)

マカロニ刑事を経て「傷だらけの天使」で人気を不動のものにしたショーケンですが、当時の映画はテレビとは別物。特に神代監督の一連の作品は、泥臭い、ゆえに人間と群像がスクリーンから立ち上がってくるかのような、テレビにはないリアリティがありました。

台詞で説明しない、意味不明なカット、唐突なカットつなぎ、などなど。
現代の映画と比べると相当観客に不親切な作りだが、久しぶりに観て、それこそがこの時代の邦画の魅力と確信。
でも、いまの人に通じるかなあ(笑)。
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