シネフィルmonk

世界中がアイ・ラヴ・ユーのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)
4.3
早口で喋りまくり、自ら主演して毎年作品を製作するぐらい多作な映画監督。それに最近では女性問題で騒がせたり、様々な顔を見せ、話題となるウディ・アレンの監督、脚本、主演による全編コメディ・ミュージカル。美しいパリの町並みもロケ地に取り入れながら、マンハッタンの春、夏、秋、雪の四季の中で繰り広げられる何組ものカップルの恋物語を描く。

オープニングのエドワード・ノートンの恋の歌と踊りから始まって、お葬式の棺桶から幽霊が踊りだす驚きの演出、心理カウンセラーを受けている主婦ジュリア・ロバーツの趣味、特徴を事前に察知した上での口説きの場面、刑務所を仮出所した男が娘を誘惑するロマンス、さらにラストにはフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの名コンビのダンスを連想させるようなウディと前妻のゴールディ・ホーンのロマンチックなダンス。出演者全員が歌って踊るブロードウェイの舞台のような本格的なミュージカルにうっとり、そして時々の意外な展開にも驚かせられ、Xmasシーズンにもピッタリの心ときめく作品です。
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