本作は、冒頭で少年兵はすでに死んでしまったことが明かされ、その回想という形で始まる。
うー、いきなり切ない!
少年兵は、戦争でたまたま軍功をあげ、母に会うため「6日間だけ」休暇をもらった。
しかし、困っている人を見ると見捨てておけない彼は、帰る途中、さまざまなトラブルに遭遇し、帰ることができない。
そして、その一番のトラブルは「恋」だ。
優しき少年兵は戦争中の、期限付き休暇で母に会いにいく途中、「恋」に遭遇する。
もー、このストーリーやばいね。
果たして少年は母に逢えるのか?
そしてこの恋はどうなるの!?
惹きつけられまくり。
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“昔あった国の映画で
一度観たような道を行く
なまぬるい風に吹かれて”
(スピッツ『愛のことば』より)
本作はスピッツの草野さんが好きな映画ということで、名曲『愛のことば』のこの歌詞は、本作のことじゃないか?と一部では言われている。
“今 煙の中で 溶け合いながら
探し続ける 愛のことば
傷つくことも 舐めあうことも
包み込まれる 愛のことば”
「私はウソをついていたの」
「僕を忘れないで」
戦争という過酷な時代に
二人を包む、
愛のことばはあるのか?
探し続ける
アリョーシャとシューラ。
公開:1959年(ソ連)
監督:グリゴーリ・チュフライ