doji

アバターのdojiのネタバレレビュー・内容・結末

アバター(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

新作に向けての復習としてみたら、この映画のものがたりの「小ささ」は別にわるいものではないなと思った。現在のようにミラーワールドやメタバースといった、アバターという概念があたりまえになる以前に、じぶんとは同じようで違う、もうひとつのアイデンティティとの分離をテーマにしているのは普遍的だし、主人公がふたつの世界の間で揺れながら、最終的にひとつの選択を下すストーリーも、シンプルな魅力があると思う。

彼が撮るビデオログによるモノローグも、映画にパーソナルな感覚を与えていて、パンドラには壮大さというより箱庭性を感じる。一作のみの簡潔さが美徳としてぎりぎり保てる映画だと思うのだけれど。
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