キャッスルグレンギャリ

孤児ダビド物語のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

孤児ダビド物語(1935年製作の映画)
3.7
U-Nextで鑑賞。永らくおすすめに上がったものの題名から古いB級作品と思い込み放っていました。
よく見ると監督がジョージ・キューカー、セルズニックの求めに応じてディケンズの作品を映画化したものだと。それなら観てみようと。未読ですが名前だけは知っている「デイビッド・コパーフィールド」を映画化してものでした。
「ダビド」とは「デイビッド」のことでした。確かにDavidの音をそのまま文字にすると「ダビド」が正解かもしれません。

本作は文庫本にして4冊にもなる長編小説のダイジェスト版という感じ。よくまとまっています。古典的世界文学作品というだけで敬遠していたディケンズの作品を読んでみたいと思わせてくれます。その意味で見る価値ありと言えるでしょう。セルズニックはそれで満足してくれるのではなかろうか。

もうひとつの収穫はW・C・フィールズを見れたこと。トーキーになって出てきたコメディアンですが、日本で見れる作品はなく、どんな人か気になっていました。