キャッスルグレンギャリ

ラスト・シューティストのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)
3.9
U-Nextで鑑賞。
「黄昏」のヘンリー・フォンダのように死期が迫ったジョン・ウェインのために作られた作品と思いきや、Wikipediaによるとこのとき彼は癌を克服していたそうです。実際亡くなったのは本作の3年後。なので制作当時はまだまだやるぞと意気軒昂だったかもしれません。
ですが、若かりし頃の作品のガンプレイシーンが取り込まれていたり、ジェームス・スチュワート、ローレン・バコールら同世代のスターが脇を固めていたりで、「遺作」にふさわしい作品になったと思います。
若かりし頃は凄腕だったガンマンのどこか寂しい「その後」が描かれていて晩年のスターが演じてみたいと思われるひろー像だったのではないでしょうか。
ジョン・ウェインは西部劇の大スターでありながら意外とガンさばきが苦手で、そのためライフルを手にすることが多かったと彼が健在の頃記事で読んだことがあります。しかし本作では「ちゃんと」使いこなしていました。