さわだにわか

悪魔の植物人間のさわだにわかのレビュー・感想・評価

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)
3.5
低スコアがむしろ名誉になるようなしょうもない系のカルト映画、というのもまぁ確かなのだが(しょうもないので)、見世物小屋の芸人たちの描写は明らかにトッド・ブラウニングの「フリークス」のオマージュで、じゃああのアホみたいなマッド博士とハエトリ植物人間はなんなのよ…といえばこれもやっぱり「フリークス」と同時代のアメリカ映画によくあった人間と何かを合体させちゃおうホラーのオマージュであろうということが終盤のまったくテンションの上がらない演出っぷりから伺える。いや、あれは意図的ですから!たぶん意図的にああやってんですよあれは!クラシック・ホラーの世界を再現するために劇伴もわざと使わないで台詞も極力入れないで!いやたぶんね!

まぁそう考えれば多少は格調高く(?)見えるというか、しょうもないはしょうもないが案外真面目に作ってるなあって感じになります。なったところで映画が面白くなるわけでもないですが。
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