カンパッチー

フリーダム・ライターズのカンパッチーのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.2
ヒラリー・スワンクの教師びんびん物語。本当によく2時間にまとめたなってぐらい凝縮された良い脚本です。

生まれたときから人生ハードモードすぎだろ!っていう生徒たちだらけで外に出るだけで命の危険と隣り合わせ、仲間のために死ぬのは誇りと考えている、人種問題、差別問題と厳しいテーマを描いていながらも、生徒を決して見捨てない先生なので前向きに観れました。

こういう映画にありがちなクラスの生徒1人は銃で撃たれて亡くなる~的な展開もないのも良いです。生徒も先生も個性が強くヒラリー・スワンクも情熱的な所は同じですがミリオンダラーベイビーと違い知的でチャーミングな所がすごく素敵でした。

ただ夜の仕事や旦那の離婚のところなどに時間を割けすぎかな?もう少し生徒一人一人や授業などを見たかったです。しかし離婚を決意した旦那の気持ちはわかるというか…彼も悪い人じゃなく、ただ夫婦としてどんなんや!って感じですよね、自分が逆の立場で仕事に夢中な妻にあなたは勝手にテニスとかやっててよみたいに言われたらなぁ…と。

アンネの日記をみんなに読ませる題材の『最後にアンネがヒトラーをやっつけるんでしょ?』という生徒からの質問には、笑ってしまいました。本当に5回は泣けるぐらい素敵な映画でした。